【徘徊の果てに】
採用した方法は「分割接着」
悲願の「Vibram自家替え」が完了
多少の壁が立ちはだかるも、
超えてみれば大きな満足感
〓ソールはセルフで交換してますっ〓
【分割接着】
3D曲面をクリアーできるのはこの方法
圧着機のないガレージ製靴にもってこい
初めにトゥ側で位置決めして、ヒール接着→固定→・・・・・
五分割で小刻みにトゥへ進攻した
■片方のブーツで半日っていうのは、業者なら倒産・・・
【養生中】
採用した接着剤はボンドS・U(-60℃~+80℃)
空気中の湿気に反応して固着する
最近流行りのシリル化ウレタンポリマー
分割接着なら湿気の混入も十分可能と踏んだ
4分で固着、1時間で実用強度、24時間で硬化というのも
けっこうゆっくりめで嬉しい
■様子を見ながらガムテープを調整する
両側を抑え過ぎると中央が浮いたりするので、
テンションの調整は剤の固着具合と並行して行う
【(ほぼ)できてる、し】
小刀でざっくりカットした後、粗目サンダーで整形
1mmほどソールが出っ張っているのは、
ミッドソールを痛めずに
ギリギリまで整形する自信のないため
■分割接着ゆえ、
定位置に接着不完全部があるのは織り込み済み
浮きの部分に千枚通しを突っ込んで
リキソールを内部へ充填する予定
段差が剥がれに影響するなら、面イチにすればいいだけのこと
■つま先で岩に立つこともなかろうということで、
トゥトップは縦走向けの面取りとした
弾力感があるって・・・いいッス
油が抜け、多少カサついて、硬さの出ている旧品は
歩を進めるごとにイマイチのグリップ感
まあ、そんなことも張り替えの理由
■ソールを二枚剥いだ経験からすれば、
外周部の剥離と内部の接着状態は全くの別物
外周部に剥がれが確認できたからといって、
「ソールの接着はもう駄目」はない
体重かけて引きちぎるくらいの強度で
しっかりくっついていたりする
ただ、汚れが詰まっている状態での接着剤の充填が
どの程度の効力を発揮するかは不明
かなり広い範囲まで剥がし、お掃除した後、
ポリマー剤の充填が多分一番いい(と思う)
ヒールはVibramオリジナルをまんま味わう予定
歩きではこの程度のオーバーサイズはノープロブレム
段差の部分はカッターで美しく面取りし、
必要な箇所にはリキソールを充填予定
【ウレタン加水分解】
ウレタン自体は科学の最先端なるも、
話題は「ソールの発泡ウレタン」
・作りやすい(金型にニュルーとか)
・値段が安い(ほとんど気体)
・使い心地がいい(空気だもん、柔軟で軽量)
まあ、台所のスポンジ程度の耐久性だよな
スキーブーツでもブツによっては割れが入るので、
ユーザーの見極めが問われる、っていうことだろう
このあたりは、淘汰されたパーツにこそ安心感がある
【課題】
合成ゴム剤より強力な接着力ゆえ、次回の張替えの可否は不明
剥がしを入れたとたん再起不能になる可能性はある
(縫い糸が引っ張られてズタズタとか)
剥がしたらどうなっているかは累積標高6万mまで待ちたい
何せ、8.5kの靴です・・・
【見通し・・・】
張り替え系でアッパーがOKなら、
各種Vibramが選べる・・・のは愉しいよな
トリコニー/クリンカーのパターンは不滅らしい・・・
【検証は】
・・・フィールドで行いたい
次の可否は不明なるも、
わざと外周部を残して、まず中心部を分割接着
最後に外周部に剤を充填する、のもアイデア
これなら接着→剥がしの箇所は少なくなる
旧スカルパか上履きで検証とか・・・