北陸地方も梅雨明けということで、
30年ぶりに黒部川を探索してみた
出立したはいいけど、車中で行き先に迷うこと数回
同じ黒部でも、奥黒部ヒュッテBC→読売新道→赤牛岳の
(渋い)選択肢も捨てがたく、
雲の隙間を突いて赤牛岳ゲッチュー・・・、
の案も(根強く)あった
【Mountainsmith Zone改 40L+10L】
装備自体は変わらないので、
どこでもいいといえばどこでもオッケー
予備も含め5日分の食糧
指導センターには秤があれど、恐ろしくて載せられず
■ちとザックが小さかったりするのは課題
で、新穂高 指導センター 0230
仮眠 3h
【一日目】
入山 0640
小池新道・・・暑すぎ
富士山みたく夜中に歩かないと駄目
たまの沢水が慰み
似た時間に登る面々は20名程度
鏡平(小屋泊)か双六(小屋泊/テント泊)のどちらか
■ダメージを抑えるべく、いつもの牛歩戦術を採用
双六小屋テン場 1630
本日の標高差 1465m
行動 10時間
今回のBC
夕方や夜には霧が出たり、雨が降るので快適・・・
■前後した奈良から来た若者二名
お互い地図を見ながら話をしているのにどうも通じない
良く見れば「アルプス総図」・・・
翌日は西鎌尾根-槍-槍平という
人前でその地図を開くなとは申し渡したけど、
完遂の結果は不明・・・『オマエら遭難予備軍 決定』だし
持ち込んだハイゼックス8個(朝/夕4日分)
アルファ米の方が格段に軽量なれど、
こっちの実験も含んでの山行
■夕飯時に翌朝の分も炊飯
副食/行動食・・・入れ物に難
2500mちょっとでこんなに膨らむとは想定外
【二日目】
行動開始 0620
晴天=暑い=水分補給
今日はウルトラ・ライト・トレック
要らないという人から譲り受けたザックは
パイネブランドのアライテント製
ナルゲン1Lと0.5L容器
ポカリ粉末
行動食
雨具
■軽くて楽チン
あちらに三俣蓮華
糸のように巻き道
■山頂を摘まないのも大人のたしなみ
巻き道には随所に豊富な雪渓の水
(アプローチに1日掛かるけど)この辺は滑走適地
【三俣蓮華分岐】
三日間の最高地点 2752m
新穂高 指導センター 1086m
よって、今山行の獲得標高は1666m
■富士山と比べるのもナンだけど、
槍ヶ岳(3180m)でさえ白雲荘(七合目)に満たない
標高4070mのボリビアのポトシ・・・11万人が暮らす街
三俣山荘への斜面も滑走適地
鷲羽岳と三俣山荘
建設中の三俣小屋(昭30年代)
一本一本担いだ・・・という
年配の面々が水晶を目指す
【取材(NHK名古屋)】 があるらしく田部井氏の人気は衰えず
サイフォンコーヒーをチェック
【黒部源流】
まあ、いろんな沢から流れ込むので
ここだけが源流というわけではないだろうけど、
地図上では最深部
夏の感じが出ていて
よろしいんじゃないですか
冷たい水も甘露
色んな愉しみ方があるけど、
ピークを通り過ぎる面々は多いよな
■朝0630頃に抜いた年配夫妻
こちらが帰路に着く頃に三俣蓮華直下
なんと6時間も尾根上にいたわけだ
沢、日陰もないし小屋もない・・・
来た道を戻る
一つもピークを踏まないのもたしなみ
本日の累積標高差 763m
双六小屋でツアー御一行がラーメンを食しているのを見かけ
思わず注文・・・完璧に旨し
テント 1400
本日の行動 8時間
あちこちのテントから聞こえる退屈の声「ネー、まだ3時よ」
早出のご褒美なんだから、いいんです
こちらも暇なのでオヤツの時間
時間があるということは
愉しみが増えるということ
500タイプのガスなれば、燃焼時間は十分
就寝 1930
【三日目】
起床0200
小屋の朝飯が0430なので、
小屋泊の方々より先行したいテントは
0230には音を立てている
前夜仕込んだハイゼックス飯
沸騰した鍋に入れたほうが細分化しやすい
水に放り込んで、そこから沸騰させるとどうも駄目
例えば、米一合分の雑炊+鮭のふりかけ+フジッコ
アレンジは無限
塩分/水分も同時に摂れる利点
どうも芳しくない予報
・・・低い雲が良くないよな
テント撤収 0430
行動開始 0455
弓折岳分岐 0540
『この尾根を(たった)4時間辿れば笠ヶ岳
あと二日分の食糧、ガスも十分に残っている・・・
今持っている標高をチャラにすれば、
出直しで8時間の登り・・・』
2分ほど迷った結果・・・やっぱ、あの低い雲
鏡平 0700
画にはなるけど、
稜線にいたらヤダヨナ
林道から見上げる穴毛谷 1100
行かなくて正解・・・泣きが入るどころじゃなかった
笠ヶ岳は今後の愉しみに保管
【わさび平小屋】
ここにテン泊して笠ヶ岳っていうのも贅沢な案
余裕で未明から登ることが可能
指導センター 1120
新穂高 1200発
The sky at Suwa
ハイウェイ温泉で三日間の汗を流す
帰着 1700
【備忘録】===============================
忘れないうちに放り込んどかないと、
次回の糧になりにくい
雨に当たられたら、これで凌げるか否かだな
とはいっても、何でもかんでも担げば登れないし・・・
長いアプローチを
十分年配の方々が上がっているのは、目から鱗
たまたまかもしれないけど、
高校生や大学生の一行より
熟年の面々が目についた