【ICI】
GASHER BRUM Gシリーズはいろいろあったらしい
これはワックス塗りだけの新古品
コマンドシフター一個と等価交換の感じ
同じ3mm厚程度の革でも皮革繊維が疎か密かで
随分としなやかさに違いが出る
かなり密な革で作られている
で、この手の革はワックス系ではいつまでたっても歯が立たない
皮革内に浸透するオイルが革本来の性能を発揮
前所有者は厚い革と頑丈な造りで降参した模様
とりあえず、塗らしたスポンジで丁寧に加水&指押し作戦
多少、しなやかになった頃を見計らって足を入れてみた
独自路線のICIが放つ、洋物比肩系
切り口の厚みが只者でないことを示す
「この国の匠・・・」
小一時間、歩行テストを験す
重荷&縦走&雪上が主なターゲットっぽい
・・・ソックス&中敷の活用で活路が見える
オリジナルカラーでも十分に格好良いけど、
やっぱ毎度の黒染めに突入
ワックスだけの塗りだったので、
けっこう楽勝で染料が浸透
この後、一昼夜の乾燥を経て、
ベースオイルを塗布予定
■この手の皮革系でよくある関わり方は、
使うよりもお手入れに時間を遣って(所有感に満足する)、
革の時間軸を曲げてしまうこと
初期の適切な手入れの後は、ガシガシ使う
■近頃、ようやく理解できた・・・
ICIは製品工房に強大な実権
店舗はあくまでも不器用な小売専門
購買者の声が店を通して工房に届くことはないし、
ICI自体そのつもりはなかったし、これからもない
ユーザーへの迎合感ゼロのその姿勢は、
「・・・選んだ人にだけ満足を保証する」
・・・そんな風に考えるとつじつまが合わないか?