ビーコンを持たないことが
かのGCの信頼とも言えたが・・・。
埋没死でなくても叩かれるんだろう・・・驕りだって。
・・・雪崩の勢いで立ち木に激突したという。
「意識のない2人の体を起こし人工呼吸したのだが……」・・・(毎日新聞)。
不謹慎な表現だが・・・、
この手の事故の積み重なりが
各種の情報を与えていることも事実。
山岳雑誌にも取り上げられるだろうし、
ネット上でも情報交換されるのは必至である。
賠償問題については、かなりもめそうである。
資料によれば、
検死の結果、流されながらの激突死や
窒息死はかなりの数にのぼる。
埋没対処のビーコンはこういう場合、
生命確保の手段にはならない、ことがわかる。
滑らない技術か、滑りを止める技術なのかにもちょっと似ている。
流されたら「それまで」ということである。
「寒暖の差でできた新雪層と下層の間の結合力の弱さが、
雪崩の誘因になったらしい。
現場は周囲が樹林帯なので、雪崩は起きないと考えた。
「(巻き込まれた人たちは)深く埋まるというより、
雪に流されていった」と振り返った。
一般的に斜度30度以上で、滑り面に50cmの積雪があると
雪崩が発生しやすい、とされる。
降雪が少なくても、強風で吹き溜まりができれば、
雪の重みが増して表層雪崩が発生する。
救助作業をした地元スキーガイドは雪崩は幅約25メートル、
長さ200~300メートル程度と推測」(毎日新聞)
「ガイドは雪の亀裂を見るなど、
兆候の予見能力があるが、
それでも雪崩が起きるかは分からないものだ。
斜面の下のほうに木が立っていたので、
雪崩は来ないと判断した。
雪煙が見えたので「(雪崩が)来た」と思ってすぐに救助に走った。
「スキーで滑り出そうとしたら、後ろからドーンときた。
気が付いたらもう埋まっていた」
「(現場には)折れたり、金具が外れたりしたスキー板が散乱していた。
雪の1メートルぐらい下に埋まっていた人もいたようだった」と話す。
マイナス3度からプラス3度までの間の時は、
雪崩が起きたり風が吹き荒れるなど、いやなことが起きると
言われている。
「雪から突き出ていたスキー板を見つけ、一生懸命掘った。」
死亡2名(頭蓋底骨折、右血気胸および骨盤骨折)
重体1名(胸挫傷および多発骨折)、
重傷4名(気胸、腹部出血、左下腿骨折、右下腿骨折)、
軽傷1名(低体温)」(河北新報)
「南風が吹いていたので、雪崩(の危険)を
早く避けるために今回のルートを選んだ。
樹林帯を通れば木が雪崩のストッパーになると思った」
「幅約30メートルくらいで、小さい沢ぞいに流れてきた。
とにかくスピードが速く、音は聞こえなかった」と述べ
「原因は昨夜から寝ないで考えているんだが…」とうつむいた。(サンスポ)
雪崩は幅三十メートルほどで「量よりもスピードがすごかった。
はるか上の方から来た。音ではなく、雪煙が舞い上がって気付いた」と語った。
「今シーズンの八甲田は暖冬気味で至るところで雪崩があった。
だからこそ、林間寄りで風の当たらない確かな所を滑った。
林の横を下りれば大丈夫だと判断した」という。(東奥日報)
5人のガイドはビーコンやスコップ、防寒用シートなどの
救助道具を携帯していた。
しかし、客は同様の装備を持たず、ビーコンの装着も
義務付けていなかった。
このため、1時間半近く雪中に埋もれていた埼玉県の男性(74)の捜索では、
ゾンデで雪を突きながら周囲を何度も往復するしかなかった。
日本山岳ガイド協会の安全管理基準では、
ビーコンを全員に持たせるのが原則という。
同協会の理事事務局長は「ビーコンは全員が持つよう指導するのが
プロのガイドの役割。
(持たない)客側も危険に対する自己責任を認知していないといえる」
と話している。
近くを滑っていて救助に駆けつけた豪州のスキーパトロール(44)は
「ビーコンだけでなく、スコップもなかったため、みんな手で雪を掘っていた。
あって当然の装備がなかった」と話す。(毎日新聞)
■何かあれば、他者はテキストの言葉の
繰り返しでもありますが・・・。
当事者の言に臨場感はに滲んでいる。
昨今の深雪(パウダー)ブームへの
警鐘ともいえるが、これを機に潮が引くとは思えない。
人の欲には果てしがないし、そのこころよさは麻薬的である。
技能でも実績でも、より高み(深み)を目指す「つっこみ型」の人々が
簡単に軌道修正できるとも思えない。 「前傾角の強い・・・つっこみがた」