横手山頂へはリフトを利用。
■1931(昭6)年、横手山エリアでスキーヤーの受け入れが始まる。
1958(昭33)年、横手第1リフト(一番下のリフト)の架設なので、約27年間以上はここを歩いて登りました。
sbn、msy、kykの三人。
地形図とGPS、少々の飲食物とバーナー。
■記録を覗くと、草津、万座方面では遭難もずいぶんありました。
コース進入は1000。
標高2045m地点の立ち枯れの木から入る。
いくつかの小ピークはほぼトラバース。
小休止。
暑いのでアウターはザックにベルトで固定。
いつも思いますが、歩く、登ることに比べると、滑ることの運動量は少ないです。
コントロールされたデラパージュ(仏語=横滑り)は必須。
山中での怪我はタダでは済みません。
ゲレンデ(gelande独語=土地、地形の意、転じて管理地、練習場)ではありません。
滑走適地。
無闇にトレースを辿ると大変なことに。トレースに意図は(あまり)現れません。地形図とGPSでの確認が第一。
鉢山の裾でシールとアルパイントレッカー装着。1200
滑走面が濡れているとシールの付きは悪いです。
チューブラータイヤ同様、貼ってナンボの潔い装備です。
良く水分を拭き取りますが、私はタオルを忘れています。
疎林帯を登る。
道は色々な「訳」があってそこにあります。
夏道ならしるべがあるとか、草が生えていないとか。
冬は雪の上を歩くので夏道にこだわることもありません。
登りやすいところを登ればよいです。
滑走適地の鉢山南斜面。
ここをメインにしたツアーも次回の候補でしょうか。
疎林帯をジグザグに登行すること50分。
kykのシールはテールで折り返して装着しましたが完璧。
NP(ノー・プロブレム)です。アルパイントレッカーにもすぐ慣れています。
横手山の中腹からやって来た。
■当時、熟練の方々は平床、硯川、熊の湯から横手山を一日かけて登り、滑ってくる。それがスキーだったわけだ。
小手調べは鉢山ツアー、という選択も当然あった。
初トレッカー、初シールにしては上出来。
今までで一番運動した、とこぼしていましたが・・・。
■ベストは渓流用ショート丈。野外活動には便利です。飴やアクセなど入ります。胸にはROXYワッペン。
お約束の「山頂でバーナー」。英国の炎 EPI MSSA。 雪を掘って風除け。■ガスは格安カセットからの詰め替え。実験の結果、マイナス10数度でもNPです。国内ならレギュラーで十分でしょうか。パール金属(株)の筐体が一番厚いので愛用中。北陸アルミ(株)製なべ(改)。■「ガス法」では、指定の器具同士(普通、同ブランドのボンベとバーナー)以外の接続は不可なのでメーカーもいいよ、とは言えない。同じブランドでないと初めドキドキするけどまったくOK。詰め替え+他ブランド接続なんでもあり。仏の炎・キャンガスだけは別ですが。
■格安とはいっても中身は同じブツ。純正ボンベが論外に高価。採取がアラビア油田か北大西洋かの違いくらいはありそうですが・・・。
3台のアルパイントレッカーとシール。
この装備と知識と経験があれば行動範囲は広がります(たぶん)。
四十八池。
夏の写真によれば木道と柵がありますが、埋まっています。
正面は志賀山2037m。志賀山南面も滑走適地に見えます。
渋池。ここで西へ折れれば前山。
北のトレースについていったのでひょうたん池(未確認)経由で下る。
無事終了。
■「重硬軽軟氷硬粉軟」ある地方に伝わる板選びの諺。重軽は体重、氷粉は雪質。あくまでもことわざ。
道路に出る雪の壁が一番の難所。
かなり崩れるので危ないっス。
前山到着の予定が木戸池。
多少遠回りの1500到着。
060327
地図広くちょっと重い。
鉢山の裾で他のルートへ進んでしまい、登り返している。
確信がないとトレースについていってしまいがち。
■スキーの場合、ほんの数分間滑っただけで、かなりの距離を進むので、登り返し数十分です。要注意。
以前より温めていたこのツアー。
沿面距離7.5km、標高差415m、所要5時間。
無雪期の偵察はなかったので、好天であることが第一条件。
鉢山南面を中心にしたツアーも興味のあるところです。 「必携GPS」
「志賀高原スキー史」によれば。昭和初期より志賀高原はツアーの適地。スキーで山を登ることがスキーであった。丸池-大沼池-鉢山-赤石山-寺小屋-発哺-丸池・・・とか。これは昭10年頃、岩菅山の登り。その後、ゲレンデスキーの発展とツアースキーの消滅、とある。
===その2============================================
先週(4/8-9)の白馬乗鞍周辺の遭難事故が警鐘。
で、春の横手山。とはいっても朝の雪面はコンコンのハードパック。
翌日横手山大回転スキー大会だがほとんど人はいない。
回数券(400円+400円+250円)で乗り継ぎ、
コース進入は前回同様1000過ぎ。
雪は硬く順調にコースを辿る。
「登り」
これがラッセルだと半端ではありません。
傾斜の緩い下りでも膝丈の深雪なら数十mでもひと汗。
日の当たる部分は多少緩んでいる。
鉢山南斜面。疎林帯の滑走適地。
頂上で気温はプラス1度。
←今回の目的はここ。
快適な疎林帯。
硬かった雪が時間が経つにつれて緩む。
日陰は硬いままですが、明るい場所をトレースすれば済むこと。
■「自分の脚で登れば、滑る斜面を観察できる利点がある。」
春のザラメも捨てがたい。抵抗感なく板は回る。
■今回のように、移動時雪は硬く、滑走時雪は緩む、のがベスト。
ザラメのハードパックでは滑りになりません。
「山頂でバーナー」
雪を筒状に掘り下げて風除け。
板でもあれば、ボンベの底の冷え方は少ないでしょうが、あるもので工夫するという野外活動の基本からそれてしまいます。
この日、強風。体感温度はマイナス。
遠くに見える東館山ゴンドラも運休。
ストックは立たない。
四十八池方面をカットし、鉢山南面の滑走がメイン。
横手山第1リフトへのルートも緩斜面なるも雰囲気の良い疎林帯。
こちらの風体を見て、第3リフトの熟練係員。「草津へ行かれますか?」「鉢山です。」「今日は雪が硬くていいですよ。」念を押すように「(まさか)初めてではないですよね。」「二週間前に行きました。」安心した様子で「行ってらっしゃい。」
ガラン沢、芳ヶ平には負の歴史。駆り出されるのは彼ら。確認は当然。
コース進入1000、鉢山直下1040、鉢山1130、横手山第1ゲレンデ合流1220。060415