【で、検証と評価】
〓古典的な基材(ゴム)には、古典的な接着剤(合成ゴム系)〓
本来は日数を経てからの検証なれど、
とりあえず引っ張ってみる
わずか数時間後のせん断力は、
本来の性能とは異なる可能性がある
(性能曲線によれば、
3日後以降に強度安定期に入る剤が多いので、
分子レベルでは、その程度の時間を要するということ、のようだ)
〓テストピースを引っ張ってみる〓
【#888】○
基材破壊スレスレ
相当いい
相手が弱いと破壊する
さすが業務用
トルエンがゴムを効果的に溶解する
【コロンブスボンド】○
これもいい・・・十分
#120マットで十分な下地処理を行った結果か?
けっこう見直した
溶剤70%の威力
アセトンもゴムを溶解する
【ゴムのり】×
一番弱い
剥がれていくが、再度圧着すると接着する不思議
でも、これは使えない
タイヤチューブ&パッチ環境の接着剤
■ゴムのりは接着剤にあらず、加硫剤だった
ゴムの表面を溶かして、パッチ表面と結合させやすくする剤
【SU】(◎)
完全硬化(24時間)まで相当時間があるので酷なれど、
ゴムと接着剤が同化している・・・強力
■吸湿できない内部が未固着の可能性・・・二の足を踏む
外部から10mm以内程度の剥がれ充填用には最強
基材破壊の可能性大
【アロンアルファ+#888】(◎)
凄っ
あり得ない強度
基材破壊も覚悟
クロロプレンゴム(合成ゴム)がこんなに強力とは目から鱗・・・
プライマーの威力
目鼻への刺激に勝利できればオッケーなるも、強すぎてマズイだろ
次の張替えがない最終用途か?
■さすが秘伝の手法
【#888加熱活性】◎
ほぼ基材と接着剤が同化
相当強力
無理やりなら剥がせそう
使える
【コロンブスボンド加熱活性】◎
これも凄い
こちらも剥がせそう
使える
■合成ゴム系(天然ゴム系より強力)の活性化は「技」としてゲット
【評価】
比べれば、加熱活性の二者が最も強力
が、素の#888もコロンブスボンドも大健闘
その差は比較すれば分かる程度の違い(接着当日において)
ボンドSUは外周部の最終仕上げや経年補修に最適
吸湿反応型でなければこれを採用するところ
【考察】
使用中にビブラムは剥がれないだろう、が第一印象
剤の塗られていない箇所があったり、
よっぽどアバウトな接着でもない限り
剥がれることはないだろう(と思う)
経年で剤が風邪を引く状態では、
屈曲と濡れで剥がれるかもしれない(けど)
■オープンタイムの長い剤ほど、
ミクロ的に細部まで深く到達する可能性
そのため、荒らした下地を有効に活用できる
■■使用中に剥がれが出れば困るけど、
ゴムそのものが応力を吸収・拡散するので、
接着面自体にはカチンとした強度は不要なのかもしれない(と予想)
■■■バリバリに下地処理して(表面積を増加)、
トロトロの剤を塗り(細部まで浸透)、
時間を掛けて溶剤を飛ばし(素の接着基材)、
加熱により再活性化させ(接着結合力を増加)、
で、圧着(20kg/15秒とか)・・・ですか
■■■■淵の研磨さえクリアーすれば、
春がくる度にビブラム(ロッチャーで2.9k)替えて、
「これがあの年のソールだよーん」とか・・・良くネ