スカッとした記事を発見。こういうのって禁句っぽい雰囲気があった(わな)。
■カメラの吊り金具(以下金具)のことですけど。
曰く「革ベルトを手に巻きつけてシャッターを押す。ベルトの取りまわしにしっくりいった試しがない。ならばと、ボディーからも金具を取ってしまう(削ったり、外したり)。すると、どうだ。しっくりとカメラが手に馴染むではないか。」と。
■左手はまだしも、右手側にシャッターがあるのでベルト(ストラップ)のやり場にスカッとしなかったのは、カメラの歴史そのものでしょうか。
古くは金具はありませんでした。その代わりに革ケースに収められていたわけですが、これでは、ふた周りも大きくなってしまいました。
究極には紐やベルト、金具もない「素」の状態がデザイナーの意図したところだと思います。金具やベルトの類がないと、多くのカメラはすばらしいハンドリングを愉しませてくれます。
■金具を使わずに底部の三脚穴を活用する方法もありますが、これでは水平に置けなくなってしまいます。良い方法はないものでしょうか。細くて強いナイロンコードが容易に入手できる時代になったので、工夫すれば(ボディに穴を空けるとかして)脱落の心配もなく、ハンドリングも絶妙なベルトの「とり廻し」が期待できそうです。
■以前、Γ(ガンマ)という二輪車が発売になった時、メーカーはサイドスタンドもつけないで市場に出そうとしました。販売店からの意見で仕方なくサイドスタンドをつけたそうです。
走り出したら休憩しないよね、ブロック塀に立てかければいいじゃん。こういう「潔さ」はスカッとします。
生産者の意図が100%製品に反映されるわけではありません。
「潔さ」といえば、ある依頼を受けたG13。いつもの地下秘密工房に専用のブツを頼み、受け取りに行く。背の低い老職人、「テストはしてある。」「・・・・・。」「で、弾はいくつ要るかね。」「一発でいい。」「・・・・・。」
■上の絵ですが、ブレをできるだけ抑えるよう、そこにある何かに押さえつけたりしています。コンクリの地面に置いたり、木の柱や壁、なんでもあれば使ったりしています。カメラによっては金具が邪魔でうまくいきませんが、ブレに対しては強力な方法です。ボディの左側面や下部は傷が増えるのは仕方がありません。