思いっきりのジャンク品・・・
古物商あたりだと良く分からないので投売り、ということが多い
物理的に破損でもしていない限りは、
リングの空回り程度なら、どうにか復旧させることはできるだろう
と見込んでゲットしてみた
4.8k
フィルター装着部の凹みはどうにか直す・・・
レンズ内部に埃などの侵入はあるも、カビはないのでラッキー
絞りはプリセット式なれば絞りリングは二枚付いている
で、設定リングは正常、絞りリングが空回り
ボディ側の爪と絞り羽根は連動するので、
そういう仕様に改造されたのか、
出荷時からそういう設定だったのかは不明
こちらは設定リングの作動は無視するので逆の設定にすればいいだけ
原因究明目的と絞り羽根にオイルの回り込みもあったりするので、
前玉、後玉を外し、ほぼ生まれたままの姿に分解
【Canonレンズ】
Sレンズ・・・L39マウント(1933-1959頃)
→Rレンズ・・・スピゴット式(1959-)
→FLレンズ・・・以下バヨネット式(1964-)→FDレンズ(1971-)
→NewFDレンズ(1979-)→EFレンズ(現行)
キヤノンの偉いのは、RレンズからNewFDレンズまでが
Rレンズの規格を踏んでいるので、
改造などを施せば(一応)付くこと
手動で絞りを操作できれば良いので
要らないパーツは戻さない
この頃のブツはお金と英知を絞った造り・・・信頼性高し
プラやゴムの見当たらない意匠は嬉しくもある
銀のリングだけを回してマウントする方式
ボディかレンズのどちらかが固定されていても、
どちらかに回転を加えることなく装着できる良い方法
顕微鏡や医療系の用途の場合には有効(という)
不用意にリングを回せばレンズ/ボディは地面に落ちる可能性もあり
ハンドリングに作法が問われたりする
焼けた指標には蛍光白で墨入れ
センターマークもドリル揉み&墨入れで使いやすさを優先した
ヘリコイドの感触やらリングの重さも
ユーザーが使いやすいように調整すればオッケー
製造後50年は経ているので、
多少の拭き傷とか黄変は、この際目をつぶるとして
当時(1962)世界最高の明るさを持ったレンズに光を通すのも愉しみ・・・